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 ◆「風力・水力・太陽光」エコ情報◆
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 ◆名古屋市科学館に“そよ風くん”が設置される
 2005/02/07

 

 

 
 この春から自然の叡智をテーマに、自然との共生をキーワードにして、自然環境の大切さを地球的規模で発信する「愛・地球博」が開催されます。この国際展覧会を機に、名古屋市、名古屋市教育委員会を中心に、環境学習への取組みが始められています。
 これに合わせて名古屋城北ライオンズクラブ殿は名古屋市教育委員会へ、地球環境への負荷の極めて少ない風と光による自然エネルギー「風力発電設備」一式を体験型環境教材として寄贈する事を申し出ました。教育委員会は環境設備に新しい取組みを始めている名古屋市科学館にその設置を要請、風速、安全の確保等の立地条件を調査し、南玄関前広場に設置することになりました。
 科学館は「生命館」「理工館」「天文館」の3つの建物から構成され、年間入場者数62万余名(平成15年度)が来館し、小中学生の学校教育から一般市民の科学活動の推進に大きく寄与しています。
 先月29日、名古屋市科学館南玄関前広場で、科学館館長、名古屋城北ライオンズクラブ会長、“そよ風くん”開発者の弊社大久保和夫他多数の列席のもとに、「風力発電設備、竣工、贈呈式」が行われました。尚、式典終了後には、『環境新時代「風力発電について」語る』と題して、大久保和夫が講演も行いました。

 ◆国土交通省・関東地方整備局横浜港湾空港技術調査事務所殿に「そよ風くん」が!
 2005/01/18

 

 

 
 こうした小型風力発電機が受ける様々な要因の影響の程度を研究する目的で導入しました。臨海部特有の塩害や大型の台風が通過する時の影響などを、長期間にわたって観察しながら必要なデータを蓄積して行く予定です。
発電した電力は、我々が行っている様々な環境実験に利用して行きます。現在は、生物育成水槽の補助電源として使用していますが、環境とは、少し違う観点で災害時のバックアップ電源としての活用も考えています。私ども事務所は、海に面しているので照明が落ちますと真っ暗なってしまいます。緊急時は、何より明かりが一番重要ですので、照明の電源に活用するとか、あまり電力を必要としない携帯電話機の充電や船舶無線などの通信関係にも活用できます。

 ◆中山間地での『ハウス栽培』の試験研究に“そよ風くん”が稼動
 2005/01/14

 

 

 
 ”そよ風くん”が設置された標高1000mの急斜面では、谷から吹き上げる風が時には風速60mにも及ぶ時があり、風に恵まれた場所での発電に期待が寄せられています。現地は、中山間地の冷涼な気候を活かしたハウス栽培が盛んで、環境制御などに必要な電力の一部を風力エネルギーによってまかなうための試験が行われています。研究センター傾斜地気象研究室のスタッフが、”そよ風くん”の実測データを収集し、試験が進められます。
 この試験によって中山間地のハウス栽培に新しい道が開けるように、研究責任者は大変な熱意を持って取組んでおられ、ハウス栽培農家の方々も新しい風力エネルギーに期待を寄せています。このような試験によって、小型風力発電装置の本格的普及が進む契機になることが熱望されております。
 “そよ風くん”が設置された場所は、ご覧のように危険防止のための柵を設け、安全対策にも充分配慮しています。

 ◆自然エネルギーの活用で地球環境に貢献
 2004/12/24

 

 

 
 大分県宇佐市の上田 紗代様は、『地球環境には私たちが個人レベルで取り組まなければ』という強い気持ちで、自宅の屋根には太陽光発電を設置、自宅の裏庭には小型風力”そよ風くん”を設置されています。住宅街であること、隣が保育園であることから、音に対して充分神経を使いましたが、設置してみて、音はしないので安心されたそうです。また、保育園の園児からは、興味を持って見られ、特に、回転しているので、見るのが楽しいと見学に来てもらっています。

 子供の時から、太陽光による発電や、風による風力発電という自然エネルギーの活用の大切さを楽しみながら身をもって体験できることは貴重な事です。風力発電の使い方については、今年のように、台風で停電が数回あったことを考えると、非常用発電に使えるようないろいろのシステムの提案することで、設置したいという方々が増えるのではないでしょうか。

 ◆“そよ風くん”に使われているバッテリについて
 2004/12/17

 

 

 
“そよ風くん”に使われている主要な部品であるバッテリ。このバッテリがあることにより,風がないときでも電気が供給することができるため,小型風力発電の重要部品の1つとなっています。ただ,バッテリの寿命や日頃の管理については知っているようで知らないことが多くあります。そこで,今回はバッテリの寿命や点検方法についてご紹介致します。

風力発電装置のバッテリーは風のあるときに発電機で得られた電力を一時的に溜めておき、風がなくなって発電しない時にも有効に負荷を使用できるために備えられています。バッテリーは電力のプールといえます。

 バッテリは自動車でも使われている身近な機器で、構造などはお分かりだと思いますので、ここでは風力発電装置に使う場合に注意する事について述べます。

ガソリンエンジン自動車のように常に発電しながらほぼフル充電の状態で電力を使うのに比べ、風力発電装置では充電と放電を頻繁に繰返しながら電力を使うことになります。このような用途には、一般車載用のバッテリーではなく、深放電が可能なディープサイクル用やサイクルサービス用と呼んでいるバッテリーが必要になります。そよ風くんのバッテリーは『開放型サイクルサービス』タイプで、電動無人搬送車などに使われているバッテリーです。
間違って一般車載用のバッテリーをそよ風くんに使用すると、1/3〜1/4の寿命しか得られませんのでご注意ください。

1)寿命の目安
一定の条件で容量試験しないと正確な寿命の判断は出来ないのですが、次にあげているようなことが起こっていれば寿命がきたと考えて、バッテリーを交換していただくことをお奨めします。
電池外観 変形があったり、異臭がする
電解液面のばらつき 各セル間の電解液面高さの差が大きい
電解液比重のばらつき
比重計で測定した時、各セルの比重にバラツキがある(差が0.04以上)
電解液の濁り電解液がひどく濁っているセルがある
古いバッテリーで決まる電流しか流れない
 バッテリー交換をする場合には、2個もしくは4個全部を新品へ交換してください。1個のバッテリーは大丈夫そうだという理由で古いバッテリーを混ぜてつなぐと、直列接続のため、古いバッテリーの性能で抑えられ新品バッテリーの性能が発揮されません。
 そよ風くんのバッテリー寿命は平均的な使い方で約2.7年です。この寿命は周囲温度や電力の使い方で変化します。

2)寿命を縮めないための点検
【電解液】
充電中の電気分解や自然蒸発で電解液の水分だけが減っていきます。ですので、日常的に、最低でも一ヶ月に一度は液面高さを点検し、最低液面線よりも減っていた時には最高液面線まで精製水を補充します。そのまま使用していると、バッテリーの過熱や焼損、破裂の原因になりとても危険です。
補充する精製水には電池工業会で規定されているものを使用してください。

【過放電】
何らかの原因で12V定格のバッテリー1個の端子電圧が6〜8Vに下がるまで過放電させてしまった時、そのままで何日も放置するとバッテリーの鉛電極が溶け出し浸漬短絡と呼ぶ大きなダメージになって、一気に劣化が進んでしまいます。こうなった時には一刻も早く再充電してください。そうすれば、回復して使用可能になります。
寿命を保つためには、まず過放電を起こさない事です。バッテリーから直接電力を取り出さないことはもちろんの事ですが、バッテリー端子のゴムカバーがめくれていたり固くなって破れていて、何か電気を通すものが触れて電気が漏れてしまうことが無いよう、電解液の点検と合わせて端子周辺の点検も行ってください。

 ご参考までに、世の中には、メンテナンス性のよいバッテリーとして、液管理の不要なバッテリー(密閉式、シールタイプ)や長寿命バッテリー(据え置き型)と呼ばれるバッテリーがあります。残念ながらいずれも価格面が高いため、そよ風くんの標準バッテリーにはしていません。
                       (終)

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